
東谷由紀
「趣味(居場所)に生きる」ということが私の幸せです。
子供達にも「自分の好きなこと(趣味)」を仕事にしてほしい。
そんな想いを持って、子どもたちに私の好きな音楽を伝えています。
私は滋賀県の高島市に生まれました。
おてんば娘で、男の子みたいな女の子。
当時は男の子とよく遊んでいました。
剣道、ソフトボール、ピアノ、エレクトーンなど活発に習いごともたくさんしていました。
そんな私がヤマハのエレクトーンを習ったのは2歳から。
言い出したら聞かない子どものわがままを、両親が受け入れてくれたんだそうです。
それからエレクトーンとピアノは40年間続けています。
小中学生の時は活発すぎてよく怪我をする子どもでした(笑)
中学時代にバスケットボールで膝を痛めて以降はスポーツができなくなりました。
そこからはますますエレクトーンとピアノに熱心に取り組むようになります。
高校は音楽科のある高校へ行きたかったのですが、親の反対もあり近所の公立高校に進学しました。
高校時代は行きたい学校に行けなかったこと、運動ができないことがストレスでした。
楽器なら自分でもできると思い、吹奏楽部に入部。
いろんな楽器と音に触れて自分の感性が磨かれました。
進路を迷っていた大学受験期には、キャットミュージックアカデミーの説明会に参加して、音楽学校というものの存在を知ります。
「自分の大好きな音楽をとことん学べるなんて素敵なんだろう!!♡」
その当時、片道2時間の通学でしたが、自分の意志で入学を決めました。
音楽学校では、ヤマハ音楽教室の先生になるために本気で学びました。
自分の大好きな音楽のことは、努力も努力と感じない。
挫折を味わったことがない音楽人生。とても楽しい日々でした。
卒業後はヤマハ音楽教室でピアノとエレクトーンを2年指導しました。
そんな私の挫折は、結婚して子どもができてからでした‥。
なかなか収入が安定しない夫。
そして初めての子育て。
明日食べるものにすら困る生活‥。
長年続けてきたエレクトーンとピアノが、初めてできなくなったのがこの時期でした。
それでも自分のレッスンだけはなんとか続けていました。
教えることが好きでしたので、自分の趣味の喜びを人に伝えることができないことが本当に辛く感じられました。
それでも深いところで通じ合える夫と支え合って、エレクトーン、ピアノ講師としての活動を再開することができました。
その後は自宅にて音楽教室を開講。
再開後は看板も出さずに、口コミのみで生徒さんを増やしました。
ヤマハの指導者協会に所属し、現在では60名の生徒さんの指導をしています。
ヤマハフェスティバルやグレンツェンコンクールなど、毎年生徒さん数名輩出するなどの実績も残せました。
ある時、1人の生徒さんが音楽科の高校に入りたいと言ってきました。
今までのやり方では正直自信がなかったので、ヤマハ音楽教室で音楽科を目指す生徒さんのレッスンコースをお勧めしました。
その時に最後までその生徒さんの指導ができきない自分に、
「このままではダメだ‥」
と35歳で気がつきました。
自分を変える為まず行動したのが、自分のスキルアップでした。
まず最初に気がついたのは、
「それまでの自分を創り上げているのは過去の自分の行動」ということでした。
それを塗り替えるには新しい経験をして、新しい自分を積み重ねることが大切だと。
そのために長年習っていたピアノ先生の元を離れ、新たな先生の元で学び直し始めました。
今現在学生時代からのエレクトーンの先生とあらたなピアノの先生の元で、エレクトーン、ピアノレッスンに通っています。
現在は、ショパンコンクール、ヨーロッパ国際ピアノコンクール、ヤマハフェスティバルなど、生徒さんの頑張りのお陰様で全国大会に進める生徒さんが増え始めました。
その結果、それまでは生徒さんのご紹介での入会希望者が多かったのですが、生徒さんの活躍を聴き、別の教室から入ってくる生徒さんが増えました。
現在はヤマハのjet指導者協会、PSTA、ピティナの指導者協会に所属しています。
レッスンでは、音楽、しつけ、勉強、全てをつなげて心と身体の成長と共に、音楽の楽しさ、学ぶ事の力を伝えています。
生活習慣をしつける事で音楽も表現も変化します。
エレクトーンの生徒さんは、ピアノを使ったり、ピアノの生徒さんはエレクトーンを使ったりと普段使わない楽器も使い、音の響きなど音楽を感じるレッスンもしています。
音楽を通じて心の成長と自立心を育てる。
生徒の一人一人に合わせたカリキュラムで、レッスンを進めています。
多くの生徒さんが辞めずに続けていただいているのは、演奏力を育てることはもちろん、そのように自立心を育てる指導を行っているからだと感じています。
ただ演奏するだけでなく、言葉や知識では伝えられない「音の響き」を大切にレッスンを行っています。
指導者としての受賞歴
・2016年、2017年ヨーロッパ国際ピアノコンクールin Japan優秀指導者賞受賞